その白い口内炎は危険?痛みの有無で見分ける病気のサインと治し方
白い病変が点状ではなく、まるで剥がれかけのミルクかすや白い苔のように口腔内全体へまだらに広がっているなら、口腔カンジダ症を強く疑う必要がある。原因となるのは口腔内の常在菌であるカンジダ菌という真菌(カビの一種)だ。
健常な状態では他の細菌とのバランスによって増殖が抑えられているが、抗生物質の長期服用、ステロイド吸入薬の使用、あるいは加齢や極度の疲労による唾液量の低下が引き金となり、一気に異常増殖を遂げる。厚生労働省の各種調査でも示されている通り、超高齢社会の進展とともに口腔内の乾燥や義歯の不適合を背景としたカンジダ症の罹患数は増加傾向にある。
この疾患の特徴は、白い膜を綿棒などで擦ると比較的容易に拭い取れる点にある。ただし、拭った後の粘膜は赤くただれて出血しやすく、ヒリヒリとした灼熱感を伴うことが多い。一般的なアフタ性用の軟膏を自己判断で塗布すると、ステロイドの局所免疫抑制作用によって真菌がさらに繁殖する恐れがあるため、抗真菌薬(ファンギゾンシロップやフロリードゲルなど)による専門的な治療が不可欠だ。