ベランダの床掃除で水流しはNg?黒ずみ・コケを落とす水なし洗浄術
集合住宅のベランダは、専有部分ではなく「専用使用権が認められた共用部分」に該当します。この法的な位置づけを誤解したまま一戸建て感覚で掃除を行うと、思わぬトラブルに発展しかねません。
住宅管理業界の事故事例によると、マンションのベランダ床は屋上のような完全密閉防水が施されていない構造が少なくありません。特に築年数が経過した物件では、ウレタン防水やFRP防水の経年劣化、塩ビシートの継ぎ目の緩みから、流した水が微細なクラック(ひび割れ)を通って階下の天井や洗濯物に浸水する事故が多発しています。万が一、階下の家財を汚損させた場合、個人賠償責任保険の対象外と判断される過失事例も報告されており、数十万円規模の損害賠償に発展するケースも存在します。
また、排水溝が隣室と共有になっている物件では、流した泥水や泡が隣のベランダへ流れ込むことで深刻な近隣トラブルへ直結します。賃貸・分譲を問わず、「原則としてバケツやホースによる大量排水は避ける」ことが集合住宅における鉄則です。