座薬とはどんな薬?飲み薬より早く効く理由と痛くない正しい使い方

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座薬とは、肛門から直腸内へ挿入し、体温によって薬剤を溶かして有効成分を直腸粘膜から吸収させる固形外用薬です。一般的な内服薬(錠剤・粉薬・シロップ)と異なり、消化器系を経由しない投与ルートを採用しています。

内服薬の場合、口から飲み込んだ成分は胃から小腸へ運ばれて吸収され、門脈と呼ばれる血管を通ってまず「肝臓」へと送られます。肝臓で一定の分解・代謝(初回通過効果)を受けた後にようやく全身の血管へと運ばれるため、血中濃度が上昇するまでに時間を要し、薬効成分の一部も肝臓で失われます。

一方で、坐薬の直腸投与におけるメリットは、直腸下部を取り囲む静脈叢から吸収された成分が、門脈を通らずに直接「下大静脈」へと合流し、全身の血流に乗る点にあります。肝臓による代謝をスキップできるため、薬効成分が無駄なくスピーディーに体内を循環するだけでなく、胃粘膜を直接荒らす心配もありません。これが座薬と飲み薬の最大の違いです。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。