減量の水抜きは何キロ落ちる?過酷な真相と正しいやり方・リカバリー
ホルモンによる利尿作用に加え、物理的に水分を絞り出す手段として用いられるのが発汗です。運動によるエネルギー消費ではなく、体力を温存しながら汗腺を開かせる技術が求められます。
代表的な手法が、サウナスーツ半身浴水抜きです。湯船の温度を41℃〜43℃前後に設定し、エプソムソルト(硫酸マグネシウム)を通常より高濃度で投入して浸透圧を高めます。上半身にサウナスーツを着用して入浴を繰り返すことで、末梢血管が拡張し、短時間で強烈な発汗が促されます。一般的には「15分入浴→10分休憩(サウナスーツを着たまま毛布にくるまり保温)」を1セットとし、これを数セット繰り返して目標体重まで100g単位で削り込んでいきます。
この段階では心拍数が急上昇し、脱水によって血液の粘度が高まっています。長時間の連続入浴は熱中症や意識障害に直結するため、必ずセコンドやトレーナーがタイマーと体重計でリアルタイムに数値を監視し、選手の意識レベルを確認しながら進めるのが鉄則です。