新潟の怪異がったぼうずの正体!封印された民話の裏側を徹底追跡
この物語がお茶の間に決定的なトラウマを植え付けた瞬間がある。昭和の国民的テレビ番組『まんが日本昔ばなし』での映像化だ。毎日放送(MBS)系列で放送され、多くの子どもたちを恐怖の底に突き落としたあの名作アニメーションの裏側には、制作スタジオであるグループ・タックの凄まじい執念があった。
語りを務めた市原悦子と常田富士男のコンビネーションは、単なる朗読の域を完全に超えていた。市原悦子が放つ湿度を帯びた声の揺らぎと、常田富士男の低音で重厚な語り口。画面越しに漂う湿地帯の冷気、墨絵のようににじむ泥水の演出は、幼少期の視聴者の脳裏に焼き付いて離れない。子ども向け番組という枠組みを軽々と破壊し、人間の根源的な恐怖を描ききったアニメーション産業の金字塔と言っても過言ではない。