蜘蛛に噛まれたら放置Ng?症状・応急処置と病院の選び方を徹底解説

蜘蛛に噛まれたら放置Ng?症状・応急処置と病院の選び方を徹底解説について徹底解説いたします。専門家の見解をお届けします。

皮膚に2つの並んだ小さな赤い点(刺入点)があり、周囲が赤く腫れて強い痛みを伴う場合、蜘蛛に噛まれた可能性が疑われます。医学的には蚊や蜂などと同様に「刺虫症(しちゅうしょう)」に分類されますが、有毒種の場合は毒素の種類によって数時間から数日にわたって激しい痛みが持続することがあります。「たかが虫刺され」と放置すると、二次的な細菌感染や毒素の全身移行を招く恐れがあるため注意が必要です。

現場で蜘蛛の姿を目撃できた場合、まず確認すべきは「腹部の模様と形状」です。日本国内で特に警戒されているセアカゴケグモは、全体が黒色または濃い褐色で、球状に膨らんだ丸い腹部の背面に鮮やかな赤い帯状・砂時計状の斑紋があるのが決定的な特徴です。一方、草むらに潜むカバキコマチグモは体長10〜15mmほどで、頭胸部が赤褐色、腹部が黄褐色から灰緑色をしており、鋭く発達した黒い牙を持っています。

もし噛まれた直後に激痛や腫れを感じた場合は、次の3ステップで速やかに応急処置を行ってください。

ステップ1:流水と石鹸で患部を洗い流す
患部を清潔な水道水と石鹸でしっかりと洗い流します。これは皮膚表面に残った蜘蛛の毒液を物理的に落とすだけでなく、傷口から黄色ブドウ球菌などの雑菌が侵入して化膿(蜂窩織炎など)する二次感染を防ぐ極めて重要な処置です。

ステップ2:冷水や保冷剤で患部を冷却する
氷嚢やタオルで包んだ保冷剤を患部に当て、しっかりと冷やします。血管を収縮させることで毒素が周囲の組織へ拡散するスピードを遅らせ、腫れやズキズキとした痛みを鎮める効果があります。ただし、凍傷を防ぐため氷を地肌に直接当て続けることは避けてください。

ステップ3:患部を心臓より高くして安静を保つ
噛まれた部位が手足である場合、心臓より高い位置に保つことで腫れの悪化を軽減できます。激しく動くと血流が促進され毒素の全身への回りが早くなるため、深呼吸をして心拍数を落ち着かせ、安静を維持することが肝要です。

なお、昔の民間療法にある「毒を口で吸い出す」「傷口をナイフで切開する」「患部を強く緊縛する」といった行為は、組織を破壊し感染リスクを劇的に高めるため、現代の救急医学においては明確に禁忌(やってはいけない処置)とされています。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。