田原俊彦と近藤真彦の現在と不仲説の真相|退所後の絆と再結成の行方
当時を知るファンの間で絶えず議論されてきたのが、二人の「不仲説」です。歌番組のバックステージや雑誌の取材現場において、会話を交わす姿が少なかったことや、賞レースで激しく競り合っていたことから、週刊誌を中心に対立構図が過剰に演出されていました。
しかし、後年の自著や回顧インタビューで語られた二人の肉声は、世間のイメージとは大きく異なります。田原俊彦は過去の特別対談や手記のなかで、次のように振り返っています。
「周りの大人たちが勝手にライバル関係を作り上げていただけで、憎み合っていたわけじゃない。ただ、当時は毎日が生きるか死ぬかの真剣勝負。お互いに自分のポジションを守り、高めるのに必死で、仲良しこよしでベタベタ喋る余裕なんてあるはずがなかった」
近藤真彦もまた、公のインタビューで「トシちゃんは常に前を走る憧れの先輩であり、同時に絶対に追い抜かなければいけない壁だった。口を利かなかった時期があるのは事実だが、それは嫌いだったからではなく、互いのプライドとプロ意識のぶつかり合いだった」と証言しています。
二人の関係は「仲良し」という単純な言葉では測れない、過酷なトップ戦線を駆け抜けた戦友ならではの「高度な心理的バウンダリー(境界線)」に守られていたのです。