「デゴイチ」黒姫山秀二の咆哮!昭和の大横綱を追い詰めた力勝負
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昭和40年代から50年代にかけて、蔵前国技館を熱狂の渦に巻き込んだ一人の力士がいた。立浪部屋の看板力士として土俵に上がり続けた黒姫山秀二である。新潟県糸魚川市出身の彼は、恵まれた体躯と並外れた足腰の強さを武器に、土俵の中央を一気に突き進む力勝負を貫いた。国鉄の巨体機関車D51にちなみ「デゴイチ」の異名を取った男は、立ち合いの一瞬で相手を土俵際まで追い詰める圧倒的な圧力で観客を魅了した。
名門である立浪部屋伝統の突き押し相撲を独自に進化させた男の姿は、単なる一関脇の枠に収まるものではなかった。土俵上の佇まいそのものが、当時の高度経済成長期における日本の力強さと見事に重なり合っていた。