ミルクを70度以下で作ってしまった!飲ませた時の対処と菌のリスク

ミルクを70度以下で作ってしまった!飲ませた時の対処と菌のリスクの総合ガイドをご紹介します。役立つ情報が満載です。

Q1:70度以下で作ったミルクを1回飲ませてしまいましたが、無症状でも今すぐ小児科を受診すべきですか?
A1:赤ちゃんが普段通り元気で母乳やミルクをよく飲み、発熱や嘔吐、激しい下痢などの症状が一切なければ、直ちに医療機関へ駆け込む必要はありません。無症状の段階で受診しても、医療機関でできる予防的処置(抗生剤の予防投与など)はなく、かえって院内感染のリスクを高める可能性があります。まずは自宅で48時間の健康観察を継続してください。

Q2:80度や90度のお湯、あるいは沸騰直後の熱湯で作ると、ミルクの栄養成分が壊れてしまいませんか?
A2:沸騰直後の熱湯を使用しても、粉ミルクに含まれる主たる栄養(タンパク質、脂質、カルシウム、主要ミネラルなど)が損なわれることはありません。熱に弱いビタミンCなどがごく微量熱分解する可能性は指摘されていますが、乳児用調製粉乳はそうした製造・調乳時の熱損失を見越して十分な量が配合設計されています。菌のリスクを排除する安全性のメリットが遥かに勝るため、70度を下回るくらいであれば80度〜90度で作る方が圧倒的に安全です。

Q3:粉ミルクを早く冷ましたいので、先に湯冷まし(水)を入れてから粉を溶かし、後から熱湯を足す方法はダメですか?
A3:その方法は絶対に避けてください。粉ミルクが最も多くの菌に触れる初期溶解の段階で温度が70度未満に下がってしまい、調乳用温水70度の殺菌効果が全く機能しなくなります。正しい手順は、「必ず最初に70度以上のお湯をできあがり量の3分の2ほど入れて粉ミルクを完全に溶かし、殺菌を完了させてから、残りの量を70度以上の湯または清潔な湯冷ましで満たす」ことです。

Q4:常温の乳児用液体ミルクは、なぜ70度以上に温めなくても細菌のリスクがないのですか?
A4:液体ミルクは粉末の粉ミルクとは製造ラインが根本的に異なります。缶や紙パックに密閉された状態で、レトルト食品と同様の「超高温高圧滅菌処理」が施されており、開封前は完全な無菌状態が保たれているためです。したがって、温める必要がなく常温のまま安全に新生児へ与えることができます。

伊藤 翔太

伊藤 翔太

フード&トラベルライター

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。