牛久大仏はなぜ建てられた?ギネス記録の高さと胎内めぐりの全貌

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牛久大仏の正式名称は「牛久阿弥陀大仏」であり、浄土真宗東本願寺派の本山・東本願寺(東京都台東区)によって建立されました。着工は1986年、約7年の歳月をかけて1993年に完成を迎えました。バブル期のモニュメントと誤解されることも少なくありませんが、その根底には極めて真摯な宗教的背景が存在します。

この地が選ばれた最大の理由は、浄土真宗の開祖である親鸞聖人に深いゆかりがあるためです。親鸞聖人は鎌倉時代、約20年間にわたり常陸国(現在の茨城県)を拠点に布教活動を行い、主著『教行信証』の執筆を進めました。東本願寺派の大規模霊園「牛久浄苑」を開設するにあたり、阿弥陀如来の慈悲を広く社会に示し、人々が手を合わせる心の拠り所とするシンボルとして構想されたのが牛久大仏の歴史と由来の出発点です。

全高120mという途方もないスケールは、阿弥陀如来が放つ「十二の光明」にちなんで設定されました。像高100m、台座(蓮華座・基壇)20mという構造であり、ニューヨークの「自由の女神像」(全高約93m)や奈良の大仏(像高約15m)を遥かに凌駕する規模を誇ります。1995年には「世界一高い青銅製立像」としてギネス世界記録に登録され、日本の先進的なプレハブ建築工法と伝統鋳造技術の結晶としても世界的な評価を獲得しました。

林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。