名曲「Maria Maria」グラミー賞受賞の裏側と歌詞の深層
全米シングルチャート(Billboard Hot 100)で10週連続1位というメガヒットを記録した背景には、当時の音楽産業の常識を覆す大胆な戦略が存在した。名門レーベルのアリスタ・レコードを率いていた伝説的プロデューサー、クライヴ・デイヴィスが仕掛けたのは、ベテランギタリストと新世代アーティストの融合という巨大な賭けだった。
その結実となった1999年のメガヒットアルバム『スーパーナチュラル』は、全世界で3000万枚以上を売り上げるモンスター作へと変貌を遂げる。ザ・レコーディング・アカデミーが主催する第42回グラミー賞において、作品は主要部門を含む最多9部門を受賞。ラテン・ロックというジャンルが、ポップ・ミュージックのメインストリームを完全に制覇した歴史的瞬間だった。同楽曲が獲得した「ベスト・ポップ・パフォーマンス(デュオ/グループ部門)」は、伝統的なギターサウンドと最新のポップ・プロダクションが見事に結晶化した証明と言える。