脊柱起立筋の起始停止を解剖学で紐解く!腰痛を防ぐ身体の新常識

脊柱起立筋の起始停止を解剖学で紐解く!腰痛を防ぐ身体の新常識に関する最新の話題を丁寧に解説いたします。

運動器系解剖学の知見および日本解剖学会の標準的記述に基づき、3つの筋群の起始・停止と主要な作用を整理すると、人間の背部がいかに緻密に設計されているかが浮き彫りになる。

棘筋(胸棘筋・頸棘筋・頭棘筋)の起始は下位胸椎や頸椎の棘突起であり、上位椎骨の棘突起に停止する。両側が収縮すれば脊柱をまっすぐに伸ばし、片側が働けばわずかな側屈を生み出す。深部で背骨同士を引き留める楔(くさび)のような役割だ。

最長筋(胸最長筋・頸最長筋・頭最長筋)は、仙骨後面や腰椎横突起、胸腰筋膜を起始とし、全胸椎の横突起や肋骨、さらには側頭骨の乳様突起へと幅広く停止する。作用としては脊柱の力強い伸展に加え、頭部を後方へ引き戻す抗重力作用を持つ。

腸肋筋(腰腸肋筋・胸腸肋筋・頸腸肋筋)は腸骨稜や仙骨を共通の起始とし、下位肋骨から上位肋骨の肋骨角、頸椎横突起へとリレーするように停止していく。外側に位置するため回転モーメントの腕が長く、片側収縮時の側屈作用や、回旋動作のブレーキ役として極めて高いトルクを生み出す。

佐藤 大輔

佐藤 大輔

シニアコンテンツプロデューサー

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。