目玉のおやじが衝撃のイケメン化!父の秘められた過去と人気の理由
『ゲゲゲの鬼太郎』の原点にある墓場鬼太郎のテイストを色濃く受け継いだ本作は、原作者・水木しげるが描こうとした人間の業と妖怪の哀しみを容赦なく抉り出す。鬼太郎の父は、人間に滅ぼされかけた幽霊族の数少ない生き残りであり、本来ならば人間を深く憎んでいてもおかしくない存在だ。しかし彼は、過酷な宿命を背負いながらも、出会った人間の青年・水木と酒を汲み交わし、種族を超えた奇妙な絆を結んでいく。
因習に縛られた凄惨な村で繰り広げられるドラマの中、彼は妻への変わらぬ情愛を動力源にして戦う。その決意に満ちた佇まいは、観る者の胸を締め付ける。彼が見せる優しさと、大切なものを踏みにじられた時に見せる苛烈な怒り。その二面性が、キャラクターとしての奥行きをどこまでも深めているのだ。