プロ野球の延長は何回まで?12回規定や日本シリーズ特例を徹底解剖

プロ野球の延長は何回まで?12回規定や日本シリーズ特例を徹底解剖の重要なポイントについて、専門知識を取りまとめてご紹介します。

NPBの公式記録を紐解くと、現在の12回制では想像もつかない極限のドラマが刻まれています。プロ野球最長試合イニング記録は、戦前の1942年5月24日に後楽園球場で行われた大洋対名古屋の延長28回です。先発した大洋の野口二郎投手と名古屋の西沢道夫投手がともに28回を1人で投げ抜き、試合時間は3時間47分、結果は4対4の引き分けに終わりました。

戦後の最長記録としては、1958年に国鉄スワローズの金田正一投手が投げ抜いた延長18回(引き分け)などが有名ですが、現行の枠組みにおける伝説として語り継がれているのが2010年の日本シリーズ第6戦(中日ドラゴンズ対千葉ロッテマリーンズ)です。ナゴヤドームで行われたこの一戦は、当時の日本シリーズ規定であった延長15回まで戦い抜き、試合終了時刻は深夜23時54分、試合時間はシリーズ史上最長の5時間43分に達しました。両軍合わせて13人もの投手が注ぎ込まれた総力戦は、球史に残る消耗戦として今も語り草です。

そしてファンの脳裏に焼き付いているのが、1986年の西武ライオンズ対広島東洋カープによる「日本シリーズ第8戦」です。第1戦が延長14回引き分けとなったことで星の潰し合いが長引き、西武が3連敗からの4連勝で奇跡の逆転日本一を果たした伝説のシリーズとなりました。「決着がつくまで終わらない」という無制限ルールが現実のものとなった極めて稀有な実例です。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。