オリーブベージュの色落ち全貌!緑化の真相とブリーチ別の経過・対策
サロンのカウンセリング現場で最も多く寄せられる疑問が、「オリーブベージュの色落ちは一体何色になるのか」という点です。インターネット上では「苔のような緑色になってしまった」「結局いつもの嫌な赤みやオレンジ色に戻った」という両極端な口コミが散見されます。この現象の背景には、毛髪内部に存在するメラニン色素と補色(反対色)の相互作用という明確な毛髪科学のメカニズムが存在します。
日本人の髪は、ユーメラニン(黒〜赤褐色)が多く含まれているため、ヘアカラーが抜けると本能的に赤やオレンジの暖色に傾きやすい性質を持っています。オリーブベージュに含まれる「オリーブ(緑)」は、色彩工学において赤の正反対に位置する補色です。緑の色素が髪の赤みを相殺(キャンセル)することで、硬い黒髪に外国人風のやわらかなベージュ感を付与します。
では、なぜ「緑っぽくなる」「赤みが出る」という正反対の失敗が起きるのでしょうか。表参道の老舗ヘアサロンに所属するシニアカラーリストは次のように現場の実態を明かします。
「緑っぽさが残留してしまうケースの大半は、ブリーチによって髪のベースが15〜16トーン以上の高明度に達している状態で、濃すぎる寒色系マットを過剰に乗せてしまったときに起こります。黄色いキャンバスに青みの強い緑を重ねると、純粋な黄緑(苔色)に発色して色素が残留するのです。一方で、赤みが出戻ってしまうケースは、ブリーチなしのトーンにおいて地毛の赤みに対してオリーブの色素量が足りず、先にマット色素がシャンプーで流出し、元のアンダーカラーが露出することが原因です」
つまり、色落ち後の色味は毛髪のベースの明るさ(トーン)と、配合されたオリーブ色素の濃度によって完全にコントロールされます。決してギャンブルではなく、正しい処方と施術前の見極めがあれば、退色過程すらも美しいベージュのグラデーションとして楽しむことが可能です。