小平奈緒とイ・サンファの現在地!平昌の抱擁から続く絆の真相
ふたりの特別な絆は、平昌五輪で突然生まれたものではありません。出会いはふたりが10代だった2000年代半ばのアジアジュニア大会にまで遡ります。スピードスケート界を牽引する同世代のスプリンターとして、ワールドカップの転戦先で顔を合わせるうちに、自然と打ち解け合っていきました。
ファンの間でも有名なのが、ソウルで行われた大会でのエピソードです。不慣れな韓国の地で移動に困っていた小平選手のために、イ・サンファ選手が自らタクシーを手配し、代金を支払って見送ったという出来事がありました。また、オランダ遠征中に小平選手がイ・サンファ選手の部屋を訪ねて手料理を振る舞ったり、遠征先でお互いの好物をプレゼントし合ったりと、リンクを離れれば気心の知れた大親友そのものでした。
「サンファがいなければ、今の私はいない」。小平選手が常にこう語る通り、世界記録を塗り替え続ける絶対女王イ・サンファの存在こそが、遅咲きだった小平選手を世界の頂点へと押し上げる最大の原動力だったのです。