大久野島のうさぎ激減の真相とは?2026年現在の生息数と観光ルール
「大久野島のうさぎが激減した」という噂は、決して根拠のないデマではありません。客観的な個体数調査データを確認すると、島内のアナウサギは2017年から2018年にかけて推定900〜1,000羽以上のピークを記録していました。しかし、その後の急激な環境変動により、一時期は400羽を下回る水準まで落ち込んだ事実があります。
生息数が乱高下した最大のトリガーは、2026年春以降の新型コロナウイルス感染拡大に伴う観光客の激減でした。島内の野生化アナウサギは、野生動物でありながら生存エネルギーの大半を来島者からの給餌に依存する「人工的な餌付け生態系」を形成していました。観光客の足が途絶えたことで深刻な食糧不足が発生し、栄養失調や縄張り争いの激化、繁殖率の低下が一気に進んだのです。
環境省広島事務所の継続的な現地調査および休暇村大久野島の観察記録に基づき、生息数の推移と環境の変化をまとめたデータが以下の通りです。
現在の大久野島は「うさぎが消滅した」わけでは決してありません。かつてのように桟橋周辺で足の踏み場もないほど群がっていた異様な超過密状態から、島全体の自然環境に見合った適正なバランスへと落ち着いた状態といえます。