富士山ハザードマップ改定で激変!溶岩流の到達時間と首都圏降灰の全貌
改定ハザードマップが突きつけた最も切迫した警告は、溶岩流の市街地到達スピードが劇的に早まったという事実です。
火口の発生位置によっては、山梨県の富士吉田市や静岡県の富士宮市の中心市街地に対し、噴火発生からわずか2時間前後で溶岩流が到達する計算結果が示されました。従来のマップでは到達まで十数時間から数日と見積もられていた地域でも、火口の位置が山麓寄りに開口した場合、避難の猶予は瞬く間に失われます。
影響を受ける地域別の主な被害想定は次の通りです。
【山梨県エリア】
富士吉田市、富士河口湖町、鳴沢村などの観光拠点は火口近傍となるリスクが高く、主要国道や富士急行線の寸断が極めて早期に発生します。忍野村や山中湖村方面へも広範囲に流下するルートが確認されています。
【静岡県エリア】
富士宮市、富士市、御殿場市、裾野市、小山町などに広大な影響が及びます。特に富士市や富士宮市では、駿河湾沿岸や東海道新幹線、東名・新東名高速道路といった日本の大動脈にまで溶岩流が達する可能性が明確に示されました。
【神奈川県エリア】
溶岩流そのものが県内奥深くまで達するリスクは限定的であるものの、県境に位置する山北町や南足柄市の一部谷筋において、極端なケースでの流下可能性がプロットされています。神奈川県における最大のリスクは、後述する降灰および土石流・泥流の複合災害です。