児相崩壊の危機?児童相談所の人手不足が止まらない真因と限界の現場
こうした崩壊の危機を受け、国や自治体も本格的なテコ入れを急いでいます。こども家庭庁および厚生労働省は、管轄人口に応じた人員配置基準の引き上げを段階的に推進し、児童福祉司1人あたりの担当件数を適正化する方針を打ち出しています。
また、現場の負担軽減に向けた具体的な施策として以下の取り組みが加速しています。
① 業務のDX推進とAI活用:音声認識による面談記録の自動テキスト化や、過去の膨大なデータから虐待リスクを判定するAIアシスタントの導入が進み、事務作業の効率化が図られています。
② 警察・弁護士の常駐体制の強化:保護者からの過度なクレームや法的トラブルに対応するため、元警察官や弁護士の配置を標準化し、現場職員の心理的負担を軽減する試みが広がっています。
③ 処遇改善と専門職手当の拡充:激務に見合う給与体系の整備や、特殊勤務手当の増額、資格保持者の優遇採用など、専門職としてのキャリアパスを確立する動きが本格化しています。