あなたが抱く全記憶は今さっき作られた? 2026年、脳インターフェースとAiが現実化させる「5分前創世」の戦慄
ラッセルが提示したロジックの恐ろしさは、それが「いかなる科学的観察によっても反証不可能」である点にある。部屋に置かれた古時計がカチカチと音を立てていても、地層から恐竜の骨が発掘されても、あるいは炭素14年代測定法で数千年前の土器だと証明されても、それらはすべて「5分前にそう見える状態で生成された」と解釈できてしまうからだ。
客観的な証拠を集めようとすればするほど、その検証プロセス自体が「5分前に用意されたシステム」の内側で行われている可能性を排除できない。論理学において、これは完全な手詰まりを意味する。証明も反証もできない命題は、長らく論理学者の思考パズルとして棚上げにされてきたが、AI時代の認識論として再び脚光を浴びている。