川の巨大ネズミの正体は?カピバラとヌートリアの違いと見分け方を解説
Q1:川で見かけた巨大な動物がカピバラかヌートリアか、遠くからでも見分けるコツは?
A1:陸上にいるなら「尻尾」を確認してください。細長いネズミの尾があればヌートリア、尻尾がなければカピバラです。泳いでいる場合は、顔の大きさと鼻の位置に注目してください。中型犬ほどの小ぶりな顔で前歯がオレンジ色に見えればヌートリア、大型犬並みの四角く巨大な顔立ちであればカピバラです。なお、本州の水系に野生の成獣がいれば、ほぼ間違いなくヌートリアです。
Q2:ヌートリアの歯はどうしてあんなにオレンジ色なのですか?毒があるのでしょうか?
A2:毒があるわけではありません。歯のエナメル質に鉄分(酸化鉄の化合物)が豊富に含まれて沈着しているため、自然とオレンジ色に染まっています。この鉄分によって歯の硬度が飛躍的に高まり、硬い植物の根や茎を削っても摩耗しにくい構造になっています。ビーバーなど他の水生げっ歯類にも見られる適応進化の結果です。
Q3:ヌートリアをおとなしそうだからと捕獲して自宅でペットにできますか?
A3:法律上、絶対にできません。ヌートリアは外来生物法における「特定外来生物」に指定されているため、無許可での飼育、生きたままの運搬、保管、譲渡、放流が厳しく禁じられています。違反した個人には最高で3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金が科される重罪となります。また、攻撃性と感染症リスクの観点からも絶対に手を出してはいけません。
Q4:万が一、ヌートリアに噛まれたり引っかかれたりした場合はどうすればいいですか?
A4:直ちに傷口を大量の流水と石鹸で徹底的に洗浄し、できるだけ早く外科や感染症科などの医療機関を受診してください。ヌートリアは破傷風菌やレプトスピラ菌などの病原体を保有している可能性があり、咬傷による組織損傷だけでなく重篤な全身感染症を引き起こす危険性があります。受診時には医師に「野生のヌートリアに噛まれた」旨を明確に伝えてください。