デジタル画面に囲まれた日常への反動なのか、それとも手触りのあるメディアへの先祖返りなのか。いま、日本の出版・文具シーンで静かな、しかし確実な地殻変動が起きている。

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一方で、公文書や歴史的資料の「紙による長期保存」を再評価する動きも加速している。数年前まで急速に進められた完全デジタル化だが、データ移行のコストやシステム改修によるデータ消失リスクが浮き彫りとなり、「重要な一次資料は紙とデジタル双方で残す」ハイブリッド保存が標準化した。

ここで重要なのが「劣化しない補修材」の存在だ。従来の強酸性テープは、経年劣化により紙を黄変させ、破れを悪化させる原因となっていた。現在導入が進む中性紙ベースの補修テープは、数十年経過しても紙を傷めず、美術館の学芸員や図書館司書の強い味方となっている。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。