坂の街長崎の本屋巡り!老舗から隠れ家独立系まで注目の選書ガイド
長崎という土地は、古くから多くの文学者を惹きつけ、物語の舞台となってきた。その筆頭が、文豪・遠藤周作だ。キリシタン弾圧の歴史を重厚な筆致で描いた代表作や、巨匠マーティン・スコセッシ監督によって映像化された映画『沈黙 -サイレンス-』の世界観は、今なお長崎の書店店頭で特別な棚を与えられている。
こうした地域の歴史や風土に根ざした地方都市文学の棚を丁寧に育てる姿勢は、東京の大手書店にはない地方書店の強みだ。キリシタン文化、潜伏キリシタンの伝承、あるいは原爆の記憶――。文庫本一冊を開くことで、目の前の風景が立体的な歴史のドラマへと姿を変える。本屋を巡る旅は、文学を通して街の奥深くにダイブする体験にほかならない。