琵琶湖深海に沈む太古の謎:なぜ葛籠尾崎の土器は完形のままなのか

琵琶湖深海に沈む太古の謎:なぜ葛籠尾崎の土器は完形のままなのかにまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。

だが、根本的な疑問が残る。そもそもなぜ、本来は陸上で使われるはずの縄文土器や弥生土器が、現在水深70メートルもの深底に沈んでいるのか。この問いは長年、日本の歴史学界や地学界における最大の謎の一つとされてきた。

有力な説として議論されてきたのが、琵琶湖固有の構造運動による湖底の沈降、あるいは大規模な地滑り現象だ。かつてこの地に存在した集落が天変地異によって湖底へと没したのか。あるいは、神聖な水辺の祭祀場として、祈りを込めて土器を湖に沈める特殊な儀式が数千年にわたり継続されたのか。地質データと古代遺跡調査の成果を照らし合わせる作業が、滋賀県教育委員会を中心とした研究組織によって粘り強く続けられている。

林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

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