「御用達」の読み方はどっち?「ごようたし」「ごようたつ」の真相
結論から言えば、本来の正統な読み方は「ごようたし」です。しかし、現代の主要な国語辞典(『広辞苑』『大辞泉』『新明解国語辞典』など)を引くと、「ごようたし」「ごようたつ」の双方が見出し語として掲載されており、どちらを使っても間違いとは言い切れません。
言葉の成り立ちに忠実なのは「ごようたし」です。「用を足す(調達する)」という動詞の連用形から派生した言葉であるため、歴史的には「ごようたし」が唯一の正解でした。一方で、「達」という漢字を音読みして「ごようたつ」と読む人が増えた結果、現在では広く社会に定着した慣用読みとして認められています。なお、地域や業界によっては「ごようだし」と濁音で読まれるケースもありますが、これも「用を足す」の音変化の一種です。
公の放送基準を持つNHKなどでは、原則として伝統的な「ごようたし」を優先して採用しています。格式あるビジネスシーンや改まったスピーチで発言する際は、「ごようたし」と発音するほうが教養あるスマートな印象を与えられます。