3億年の地底回廊が語る地球の記憶——秋吉台・鍾乳洞で進む「環境共生型ジオツーリズム」の最前線に関する話題のニュースをまとめてご紹介します。関心のある方は必見です。
詳細を見る秋吉台の原形が作られたのは、遥か古代の赤道付近にあった温暖な海だ。サンゴやフズリナといった海洋生物の遺骸が膨大な年月をかけて積み重なり、巨大な石灰岩の層を形成した。プレートの移動によって現在地まで運ばれ、隆起した台地は、酸性の雨水や地下水によって少しずつ溶かされていった。
その溶食作用が創り出したのが、秋芳洞をはじめとする大小無数の洞窟群である。洞内に一歩入ると、無数の鍾乳石や石筍、石柱が不規則かつ美しい秩序をもって迫ってくる。1センチ伸びるのに約100年という果てしない歳月を要するこれらの造形物は、地球が呼吸してきた時間そのものを視覚化している。