ヒラメ刺身で急増する食中毒!寄生虫クドアの感染リスクと防ぐ技

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この食中毒の主犯格として特定されているのが、クドア・セプテムプンクタータ(Kudoa septempunctata)という顕微鏡レベルの寄生虫だ。体長はわずか数十微メートル。顕微鏡で観察すると、花弁のような6〜7個の極胞子を持ち合わせた独特の形状を呈している。

魚類に寄生する粘液胞子虫を研究する寄生虫学の知見によれば、この胞子がヒラメの筋肉胞巣内に多数存在し、特定のタンパク質消化酵素や細胞毒性物質が人間の腸管上皮細胞に反応することで症状が誘発されると考えられている。この分野の研究を長年牽引してきた横山雅仁氏をはじめとする専門家らの解析によって、養殖ヒラメにおける感染ルートや生活環の全貌が少しずつ解明されてきた。

クドアは人間を最終宿主とするわけではなく、人間の体内で成長・繁殖することはない。あくまで魚の筋肉内に形成された胞子が体内に入った際、一時的に腸管を刺激するにとどまる。感染環のメカニズム解明が進んだことで、水産業界での水質管理や稚魚期におけるスクリーニング技術の導入が急速に進むこととなった。

吉田 誠

吉田 誠

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

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