坂口良子の夫・尾崎健夫との再婚劇と前夫の陰影:愛と葛藤の全真相
波乱のプライベートの一方で、坂口良子さんが日本のエンターテインメント界に残した功績は計り知れない。東宝が制作し社会現象を巻き起こしたサスペンス映画の金字塔『犬神家の一族』(1976年)では、那須ホテルの女中・およよ役を愛らしく演じ、強烈な印象を刻んだ。
また、日本テレビ系の伝説的テレビドラマ『前略おふくろ様』では、萩原健一さん演じる主人公を健気に想う料亭の仲居・かすみ役を好演。可憐さと芯の強さを併せ持つ彼女の姿は、お茶の間のアイドル的存在として不動の地位を確立した。
どんなに私生活で重圧を抱えていても、カメラの前に立つと一瞬で役柄になりきり、完璧な演技を見せる。それこそが、昭和が生んだ稀代の女優・坂口良子の凄みであった。