消えた山と147人の命:二又トンネル爆発事故から80年余、新資料が暴く「戦後最大の隠蔽」
今年に入り、福岡県内の旧家から、当時の憲兵隊や地元警察のやり取りを記録した未公開の私的文書が発見された。そこには、爆発直後の混乱を恐れた軍関係者が、火薬の正確な保管量や処分の危険性を事前に把握していながら、それを地元住民に一切知らせていなかった形跡が克明に記されている。
「知らされていれば逃げられた」。遺族たちが口を揃えて訴えるこの言葉の重みが、新資料によって裏付けられた形だ。情報の非開示が招いた人災という側面が、80年の時を経て改めて浮き彫りになっている。