狸小路で異彩を放つビスポークホテル札幌の洗練空間と限定朝食の全貌
客室のドアを開けた瞬間に広がるのは、過剰な装飾を徹底的に削ぎ落とした静寂の空間だ。世界的に活躍する建築家・谷尻誠氏と吉田愛氏が率いる「SUPPOSE DESIGN OFFICE」がインテリアデザインを担当。素材そのものが持つ表情や質感を大胆に引き出す手法が冴え渡る。
スチール、木材、モルタルという質感の異なる素材が見事に調和し、洗練されたデザイナーズホテルとしての品格を漂わせる。照明計画も緻密だ。間接照明のやわらかな光が影のグラデーションを生み出し、昼の賑やかさから解き放たれた心をゆっくりと落ち着かせてくれる。機能性においてもぬかりはない。限られたスペースを最大限に活かす巧みな配置と手触りの良いファブリック類が、都市の喧騒を忘れさせる快適な時間を約束する。