天皇陛下の年収はいくら?内廷費のリアルな実態と手取りの真相
結論から言えば、天皇陛下個人の「年収」として法律上独立した給与規定は存在しない。その代わりに国庫から支出されているのが、年間「3億2,400万円」の内廷費だ。この数字だけを見れば「年収3億円以上の超高額所得者」のように映るかもしれない。だが、ここには大きな落とし穴がある。
内廷費は天皇陛下個人に単独で渡されるものではない。天皇・皇后両陛下、愛子内親王殿下、そして上皇・上皇后両陛下を含めた「内廷にある皇族」全体の日常の生活費や私的活動費を包括した総額である。一家の共通口座に年間3億2,400万円が一括して繰り入れられている状態に近い。
さらに実質的な手取りという観点で見ると、事情は一層シビアだ。内廷費の約3分の1は、御所内で私的に雇用している職員人件費(私費雇人の給与)に消える。さらに宮中祭祀にかかる経費、公務とはみなされない私的交際費や研究活動費、ご身の回りの医療費や私的な通信・光熱費まで、すべてこの中から捻出される。手元に残る純粋な自由裁量の資金は、世間が想像する額よりもはるかに限られている。