2026年、変わりゆく北の大地——かつての「Cmの聖地」はいまどこへ向かうのか?美瑛の農地景観と観光が交差する最前線
なぜ、これほどまでに一筋の木々が人々を惹きつけてやまないのか。その歴史は1977年にさかのぼる。大手タバコブランドのパッケージデザインやTVCMに採用されたことで、一躍全国区の有名スポットとなった。当時、高度経済成長を経て都市化が進む日本において、美瑛の地平線と広大な丘陵地帯は、失われつつあった癒やしと解放感の象徴として消費されたのだ。
昭和から平成、そして令和へ。メディアの主役がテレビからSNSへと移行しても、この場所が放つ独特のビジュアルインパクトは衰えなかった。InstagramやTikTokの波に乗って海外からのインバウンド客が一気に増えたことも、この丘のストーリーをさらに複雑なものへと変化させていった。