パゾリーニ没後50年、未公開資料が暴く暗殺の真実と異端の系譜

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パゾリーニの表現者としての出発点は、第二次世界大戦後の貧困と社会矛盾をありのままに描いたイタリア・ネオリナズモの精神にあった。しかし、彼は単なる現実模写にとどまらず、下層階級の人々の中に古代神話のような「聖性」を見出す独自の映画世界を構築し始める。

監督デビュー作『アッカトーネ』(1961年)の制作においては、当時すでに巨匠としての地位を確立していたフェデリコ・フェリーニの映画会社が当初出資を行っていた。しかし、過酷なリアリズムと神聖さを同列に扱うパゾリーニの荒削りな演出スタイルに対し、フェリーニは激しい拒絶反応を示し、出資を撤回するに至った。

この二人の天才による決裂は、単なる美学の対立にとどまらなかった。フェリーニの洗練された幻想性に対し、泥にまみれた人間の生々しい肉体と痛みを提示し続けたピエール・パオロ・パゾリーニの姿勢は、従来の映画界に巨大な地殻変動を引き起こすこととなった。

山田 真由

山田 真由

自動車・モビリティライター

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