ツマトリソウの花言葉と真実|「純白」「優美」に潜む和名の由来と7枚花弁の謎
可憐な姿から「庭に植えて育てたい」と考える人がいるかもしれない。しかし、ツマトリソウの栽培は極めて困難である。
ツマトリソウは冷涼な気候と湿潤で水はけの良い特殊な土壌環境、そして地面の浅い層を這う地中茎(地下茎)によって繁殖する。平地の上昇する気温と乾燥には耐えられず、植え替えても枯死するケースが殆どだ。
さらに、国立公園や国定公園内の野生株を採集することは自然公園法により厳罰の対象となる。持ち去りは生態系を破壊する暴挙だ。
「高山植物の美しい姿は、その土地の厳しい自然環境とセットで完結している。咲いている場所で静かに見守ることこそが、真の鑑賞である。」
写真を撮影する際も、木道や指定登山道を外れて踏み込む行為は厳禁だ。小さなツマトリソウの地下茎は、人間の靴底による踏みつけにあっけなく押し潰されてしまう。