40度超えの猛暑でエアコンが効かない?室外機の秘策と節電設定
なぜ外の気温が上がると部屋が冷えにくくなるのか。その根幹にはヒートポンプと呼ばれる熱移動技術が存在する。エアコンは室内から奪った熱を室外機へ運び、コンプレッサーで圧縮して高温・高圧にしたフロンガスを介して、外気へと熱を吐き出している。シンプルな物理原則だ。
ところが、外気温が38度や40度を超えてくると状況は一変する。室外機周辺の空気がすでに熱せられているため、熱を捨てるための温度差がほとんどなくなってしまうのだ。結果として熱交換が不全に陥り、コンプレッサーは限界まで回転数を上げて過熱状態に陥る。最悪の場合、安全装置が作動して冷房が停止することすらある。空調設備産業全体にとっても、近年の極端な高温化は製品設計の前提を揺るがす深刻な課題だ。