走ると襲う腹痛と吐き気!運動誘発性胃腸症候群の原因と2026年対策

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運動中に激しい腹痛や吐き気が生じる最大の理由は、「内臓血流の急激な低下」にあります。走行中、体内では活動している脚などの骨格筋や、体温調節を担う皮膚へ優先的に大量の血液が送り込まれます。その代償として、胃や腸といった消化器官への血流量は安静時と比べて最大で80%近くも減少してしまいます。

この極度の血流不足(消化管虚血)が続くと、腸の粘膜細胞に必要な酸素や栄養素が届かなくなります。その結果、腸の粘膜同士を結合しているバリア(タイトジャンクション)が緩み、腸管の透過性が亢進してしまいます。普段は腸内に閉じ込められている細菌由来の毒素(エンドトキシン)が血流中へ漏れ出しやすくなり、これが体内の炎症反応を誘発して強い吐き気や腹痛、悪寒を引き起こすのです。

さらに、ランニング特有の「着地による内臓の激しい上下運動」という物理的ストレスも加わります。腸管が機械的に揺さぶられ続けることで運動機能が乱れ、消化管内のガスや便の移動が異常に早まることも、急激な腹痛や便意を加速させる要因となっています。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。