ブルーグレー生地の魅力解剖!失敗しない活用術と業界直伝の配色
テキスタイルの歴史を紐解けば、ブルーグレーは偉大なデザイナーたちによって繰り返し再解釈されてきた伝統色でもある。近代デザインの父と称されるウィリアム・モリスのボタニカル柄において、自然界の葉や花弁の陰影を表現するために多用されたのが、まさにこのスモーキーな青灰色のトーンだった。
時代を超えてその美意識は現代の北欧デザインへと受け継がれ、さらには日本のテキスタイル界にも鮮烈な足跡を残している。デザイナーの皆川明氏が手掛ける「minä perhonen(ミナ ペルホネン)」のアイコニックなファブリック群を見ても、深いブルーグレーを基調とした刺繍や織りのテキスタイルが数多く存在する。有機的なパターンとくすんだ青の重なりは、木製家具の温もりと見事に調和し、使い込むほどに味わいを増す。クラシックとモダンが交差する場所に、この色はいつの時代も静かに寄り添ってきた。