リチャードホール下衆ヤバ夫の真相!ザキヤマ伝説コントの誕生秘話と魅力
下衆ヤバ夫のコントが伝説と呼ばれる理由は、山崎弘也ひとりの暴走にとどまらず、共演者たちのリアクションによって奇跡的なケミストリーが起きていた点にあります。
特に名作と名高いのが、劇団ひとりが演じる哀愁漂うキャラクター「尾藤武」との対決シリーズです。人生の哀哀を背負い、静かに耐えようとする尾藤武のパーソナルスペースへ、下衆ヤバ夫が土足で踏み込み、心無い言葉で徹底的にかき乱す展開は、台本を超えたアドリブの殴り合いとして語り草になっています。劇団ひとりが必死に笑いを堪えながら見せる苦悶の表情は、スタジオの空気を極限まで高めました。
また、おぎやはぎ(小木博明・矢作兼)との共演では、矢作兼の柔らかいツッコミや、小木博明の冷ややかな視線がヤバ夫の狂気を際立たせる見事なカウンターとして機能していました。段取りを無視して絡み続ける山崎に対し、周囲の実力派芸人たちがリアルに困惑しつつも笑いに変えていくライブ感こそが、『リチャードホール』というコント番組の真骨頂でした。