100年越しの漆黒とやわらぎ——京都の伝統和菓子「鎌餅」に今、世界中から熱視線が注がれる理由
2026年のトレンドを牽引するのは「体験型レトロカルチャー」と「本質的な素材美」だ。TikTokやInstagramでは、職人が鎌餅をひとつひとつ手作業で丸め、極上の餅皮で餡を包み込むショート動画が数百万回再生を記録している。余計な装飾を一切削ぎ落としたシンプルかつ美しい佇まいが、デジタル疲れした若者の目に新鮮に映る。
さらにインバウンド旅行客の消費行動が「爆買い」から「ローカルフードの歴史体験」へとシフトしたことも大きい。京都の隠れた名店を訪れ、出来立ての鎌餅を抹茶とともに味わう体験が、ハイエンドなトラベラーの間で究極のステータスとなっている。