フランベとは何か?炎の科学的理由と火災を防ぐプロの調理手順

フランベとは何か?炎の科学的理由と火災を防ぐプロの調理手順とは一体何なのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。

フランベを確実に成功させるための物理的条件として、使用する酒類のアルコール度数は35度から40度前後が絶対的な基準となります。アルコールの沸点は約78.3度ですが、液面から十分に濃い可燃性蒸気が立ち上り、引火点(約20度〜25度)に達するためには、酒全体のアルコール濃度が一定以上でなければなりません。

一般的な清酒やワイン(12〜15度前後)、料理酒、みりんなどは水分量が多すぎるため、高温のフライパンに注いでも蒸気が薄まり、チャッカマンやガス火を近づけても炎は立ち上がりません。強引に着火しようと過剰に加熱すると、油が跳ねて火傷の原因になるだけでなく、食材の焦げ付きを招きます。

酒類・銘柄ジャンル標準アルコール度数適した料理・食材調理上の特徴・代用の可否ブランデー(コニャック等)40%前後牛ステーキ、鴨肉、レバー王道の選択肢。ブドウ原料特有の芳醇な果実香と上品な甘みが肉の旨味を最も引き立てる。ウイスキー40〜43%赤身肉ステーキ、豚ロース、燻製料理ブランデーの代用として優秀。樽由来のスモーキーなピート香が力強い肉質と調和する。ラム酒(ダーク・ゴールド)40%前後豚肉料理、フルーツソテー、製菓サトウキビ由来の濃厚な甘み。バナナやリンゴのソテー、焼き菓子と相性抜群。グランマルニエ/コアントロー40%クレープシュゼット、デザート全般オレンジ皮の精油を含み、青く美しい炎が長く続く。製菓専用の高級仕上げ用。ホワイトリカー・ジン・ウォッカ35〜40%白身魚、甲殻類、ハーブ系料理樽香や甘みを付けたくない場合に代用可能。ジンはボタニカルな香味が魚介と調和。

家庭でステーキを調理する際、「わざわざ製菓用のブランデーを買うべきか」と迷う場面は多いはずです。日常的にハイボールなどを嗜む家庭であれば、手元にあるウイスキーで十分に代用できます。ウイスキーはオーク樽特有のバニラ香やかすかな燻煙香を持ち、赤身肉の鉄分を含んだ旨味と極めて相性が良い酒類です。ただし、スモーキーフレーバーが強すぎるアイラモルトなどは料理の味を覆い隠してしまうため、ブレンデッドウイスキーやバーボンなど甘みのある銘柄を選ぶのが失敗を防ぐポイントです。

渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。