善意か過激演出か?おっぱい募金が投じるメディアと社会貢献の波紋
イベントに対して「性的好奇心の搾取だ」という非難が寄せられる一方で、積み上げられた寄付実績がもたらした社会的成果を無視することはできない。集められた資金の多くは、公益財団法人エイズ予防財団をはじめとする専門団体に寄付され、長年にわたり貴重な活動資金として活用されてきた。
具体的には、若年層に向けた性感染症予防の啓発リーフレット作成、イベント会場や街頭でのコンドーム配布、専門家による電話相談窓口の運営費などに充てられてきた。HIV/エイズ予防啓発活動は、本来であれば行政や公的機関が主導すべき領域だが、性に関するテーマが忌避されがちな日本社会において、アダルトエンターテインメントが持つ集客力を活用して資金を生み出した構図は、皮肉にも極めて実効性の高い支援モデルとして機能していた。