ふきとさつま揚げの煮物黄金比!下処理アク抜きとプロの味付け完全解説
春の旬野菜和食レシピの代表格であるふきを美味しく仕上げるための8割は、加熱前の下処理にかかっています。ふきはポリフェノール類による強いアク(苦味・褐変成分)と繊維質の外皮を持つため、適切な下ごしらえを怠ると、えぐみが残り色合いもくすんでしまいます。
失敗を防ぐための基本手順は、「まな板の上での板ずり」→「茹で上げ」→「冷水での急冷とアク抜き」→「筋取り」の4ステップです。
まず、ふきを鍋のサイズに合わせてカットし、全体に塩(ふき1束・約200gに対し大さじ1〜1.5)を振ります。両手で体重をかけながらゴロゴロとまな板の上で転がす「板ずり」を行います。この摩擦によって表面の細かな毛が取れ、細胞壁に適度な刺激が加わることで、クロロフィル(葉緑素)が安定し鮮やかな翡翠(ひすい)色に発色します。
次に、塩が付いたままのふきを、グラグラと沸騰した多めの熱湯に投入します。茹で時間の目安は太い根元側で2分30秒〜3分、細い先端側で1分30秒〜2分です。茹で上がったら迷わず氷水、または流水を入れたボウルに取って一気に粗熱を取ります。この急冷を怠ると余熱で火が通り過ぎ、シャキッとした食感が失われる原因になります。
冷水にさらした後は、もっとも手間に感じられやすい「ふき筋取りのコツ」を実践します。ふきの切り口の端を爪で少し起こし、円周状にぐるりと皮をつまんでから、下に向かって一気に引き下げます。両端から同様に筋を引くことで、繊維が一切残らず口当たりの滑らかな仕上がりになります。筋を取った後は、水に15〜30分ほど浸けておくことで完全にアクが抜けます。