食卓の危機か、人工孵化の逆転劇か。2026年、ニホンウナギを巡る「絶滅と再生」の最前線

今注目を集めている 食卓の危機か、人工孵化の逆転劇か。2026年、ニホンウナギを巡る「絶滅と再生」の最前線について、多角的な視点を整理して公開しています。

天然稚魚の深刻な不足は、市場価格を極限まで押し上げている。今期のシラスウナギ取引価格は一時1キロあたり150万円を突破し、「金よりも価値がある」と揶揄される事態となった。この異常な高値が招くのが、密漁と密輸による闇ルートの横行だ。

こうした事態に対処するため、水産庁は2026年から、採捕から養殖池、さらには加工工場に至るすべての流通経路をQRコードおよびブロックチェーン技術で記録する制度の運用を厳格化した。違法に採取された稚魚の流通をシャットアウトし、法的な正当性を証明されたウナギのみが市場に出回る仕組みだ。不正を排し、正当な努力を払う養殖業者の権益を守る取り組みが急ピッチで進む。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。