皇后雅子さまの帽子ファッション徹底解剖!気品放つデザインの真相
雅子さまの気品ある装いを陰で支え続けてきたのが、日本のオートモード(高級注文帽子)界のトップランナーたちです。その中心に存在するのが、東京・西麻布にアトリエを構える名門「オートモード平田」の系譜です。
創業者の故・平田暁夫(ひらた あきお)氏は、パリでオートクチュール帽子の第一人者ジャン・バルテ氏に師事し、日本人として初めて本場パリの高度な帽子制作技術を持ち帰った伝説的モディスト(帽子デザイナー)です。美智子さまの帽子を長年手がけたことでも知られ、雅子さまのご成婚当初から数々の名作を世に送り出してきました。
現在その意志と技術を継承しているのが、平田氏の長女でありデザイナーの石田欧子(いしだ おうこ)氏です。アトリエでは、雅子さまの頭の骨格、首の長さ、立ち居振る舞い、歩行時の重心移動までを完璧に把握した専用の木型が用いられます。
皇室の帽子制作は、単に布を縫い合わせる作業ではありません。厳選された最高級ブレード(編み地)やシルクを用い、蒸気を当てながら手作業で木型に沿わせて成形していきます。数ミリの誤差が全体のシルエットやお顔映りを大きく左右するため、デザイナーと熟練職人が何十時間もの対話を重ねて唯一無二の逸品を完成させています。