旭川市のお悔やみ一覧に異変?「訃報が届かない」危機の真相【現地ルポ】
道内メディアの再編や紙面購読者の減少は、地方都市の訃報流通に直撃した。かつて旭川市民にとって訃報の一次情報といえば、北海道新聞の朝刊地方版(道北版・旭川版)に掲載されるお悔やみ欄だった。だが単身高齢世帯や現役世代を中心に紙の定期購読をやめる家庭が増え、朝の食卓で訃報を共有する習慣は崩壊しかけている。
代わって台頭したのが、地方紙の電子版やお悔やみ情報専門のWebアグリゲーションサイトだ。画面をタップすれば、前日から当日朝にかけて入った情報が一覧で並ぶ。だが紙と違い、ネットの情報は「自ら能動的に見に行かなければ目に入らない」という決定的な弱点を持つ。気づいた時にはすでに告別式が終わっていた、というトラブルが近年急増している背景には、このメディア環境の断絶がある。