なぜダムが描かれている?北朝鮮国章の謎と知られざる歴史を徹底解剖
北朝鮮の国家シンボルを巡る情勢において、極めて重大な転換点を迎えています。金正恩(キム・ジョンウン)総書記が打ち出した「南北は同族ではなく、敵対的な交戦国である」とする二国家論への政策転換です。
これにより、従来の「祖国統一」「民族の団結」を謳った記念碑や関連機関が次々と撤去・再編されました。その一方で、「朝鮮民主主義人民共和国」という独立主権国家としての枠組みを極限まで強調するプロパガンダが急速に強まっています。
近年では、公式行事において朝鮮労働党の党旗以上に国旗や国章を前面に押し出す演出が目立っており、「首領唯一支配」の神格化を維持しながらも、一般的な近代国家としての外体裁を整えようとする国家主義的プロパガンダが顕著です。国章に刻まれた白頭山と工業化の意匠は、対南融和を完全に断ち切った体制の自立と軍事・経済誇示の拠り所として、これまで以上に強調されています。