きゅうりのべと病を放置すると全滅?初期症状の見分け方と治療薬・防除策

きゅうりのべと病を放置すると全滅?初期症状の見分け方と治療薬・防除策の真相について、最新情報を基に徹底解説します。

「先週まで青々と茂っていたきゅうりの葉が、あっという間にパリパリに乾いて枯れ落ちてしまった」——市民農園やベランダ菜園の現場で繰り返される悲痛な声の主因こそが、きゅうりのべと病です。葉に淡い黄色の斑点が現れた段階で危険信号が点滅していると言わざるを得ません。

べと病を引き起こす病原体(学名:Pseudoperonospora cubensis)は、一般的なカビ(糸状菌)とは異なり、水中で鞭毛を動かして泳ぐ「遊走子」を形成する卵菌類に分類されます。発生適温は15℃〜24℃と比較的多湿を好み、梅雨期や秋雨の時期に爆発的な繁殖力を発揮します。葉の表面に水滴が2〜3時間以上とどまると、遊走子が気孔から植物体内へ容易に侵入し、わずか3〜5日の潜伏期間を経て発症に至る仕組みです。

放置すると全滅する決定的な理由は、植物のエネルギー供給源である葉緑素の急速な破壊にあります。病原菌は細胞間隙に吸器を伸ばして栄養分を強奪し、葉脈に囲まれた区画ごとに細胞を壊死させます。光合成能力を奪われた株は、肥大途中の実に養分を供給できなくなり、果実は曲がり、尻細りとなり、最終的には成長点まで枯死して収穫が完全に途絶えてしまいます。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。