プーチンが目指す「ソ連再興」の正体 Kgb秘話と最新極秘戦略
1991年に起きたソビエト連邦の崩壊は、ロシア民族にとって版図の大規模な収縮を意味していた。かつてミハイル・ゴルバチョフが推進したペレストロイカとグラスノスチは、西側諸国から民主化の偉業と称賛されたが、クレムリンの旧体制派や後の指導層には「偉大なる帝国の自壊劇」と映っていた。
冷戦の終結によってもたらされたのは、平和ではなく経済の混乱と国威の失墜だった。数千万人のロシア系住民が突如として「国外」に取り残される事態が発生。このトラウマが、現体制における領土回復への執着を形作ることになる。民主主義の導入が国家の解体をもたらしたという強烈な不信感は、現在まで続く強権支配の正当化の根拠とされている。