世界最大の砂漠はサハラではない?第1位が「南極」である衝撃の理由
なぜ見渡す限りの氷床に覆われた南極が砂漠に分類されるのでしょうか。その答えは、学術的な砂漠の定義にあります。
気候区分において、砂漠を決定づける要素は「気温の高さ」や「砂の有無」ではありません。最大の基準は年間降水量の少なさと極度の乾燥です。一般的に気候学では、年間の降水量が250ミリメートル未満の地域、あるいは蒸発散量が降水量を上回る乾燥地帯を砂漠(乾燥帯砂漠気候・極地砂漠気候)と定義します。
南極大陸の内陸部における年間降水量はわずか約50ミリメートル以下にとどまり、場所によっては数十年間にわたって雨や雪がほとんど降らないエリアも存在します。極低温の環境下では空気中の飽和水蒸気量が極めて低くなるため雲が発達しにくく、地球上で最も湿度が低い「超乾燥地帯」が形成されているのです。つまり、地面を覆う分厚い氷は数百万年かけてわずかな降雪が積み重なり圧縮されたものであり、現在の南極は地球上で最も乾燥した砂漠そのものといえます。