彼岸花の毒は触るだけで危険?致死量の真相と墓地に植えられた理由

彼岸花の毒は触るだけで危険?致死量の真相と墓地に植えられた理由とはどのようなものなのか? 専門的な分析を整理してお届けします。

万が一、彼岸花を誤って口にしてしまった場合、体内ではどのような異変が起きるのでしょうか。リコリンは強い催吐作用(嘔吐を引き起こす作用)と中枢神経への麻痺作用を持っています。

誤食後、早ければ数分から30分程度で以下のような急性中毒症状が現れ始めます。

・初期症状:激しい吐き気、激痛を伴う嘔吐、過剰な唾液分泌(よだれ)、発汗、激しい下痢、腹痛
・重症化時:脱水症状、血圧低下、歩行困難、全身の脱力感、中枢神経麻痺、痙攣、呼吸不全

彼岸花を誤食した場合の応急処置として最も重要なのは、「自己判断で無理に吐かせようとせず、速やかに医療機関を受診する」ことです。意識が朦朧としている状態で無理に吐かせると、嘔吐物が気道に詰まり窒息を起こす二次災害の恐れがあります。

口の中にまだ植物片が残っている場合は指で掻き出し、うがいができる状態であれば口を徹底的にすすぎます。その後、直ちに救急要請(119番)または中毒110番(公益財団法人 日本中毒情報センター)に相談し、「彼岸花を食べたこと」「摂取した推定時刻と量」「現在の症状」を正確に医師へ伝えてください。現場に植物の現物が残っている場合は、袋に入れて持参すると医療機関での毒物特定が迅速になります。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

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